日商 三村会頭 新型コロナのダメージ抜け出せるか重大な瀬戸際

日商 三村会頭 新型コロナのダメージ抜け出せるか重大な瀬戸際
日本商工会議所の三村会頭は、17日に開かれた会員総会で、新型コロナウイルスの感染拡大によるダメージから抜け出せるかどうかの瀬戸際だとしたうえで、菅総理大臣に対し感染拡大の防止と経済活動の両立に力を尽くすよう改めて求めました。
三村会頭は、17日に東京都内で開かれた会員総会であいさつし、中小企業を取り巻く現状について、「需要の蒸発という経験したことのない事態に見舞われている。さらなる感染拡大で再び緊急事態宣言という事態に陥れば、倒産や廃業が急増することを強く懸念している」と述べました。

そのうえで、新内閣を発足させた菅総理大臣に対して、「日本がコロナによるダメージを最小限に抑え、余力を残して抜け出せるかどうか、今が重大な瀬戸際だ」として、感染拡大の防止と経済活動の両立に力を尽くすよう改めて求めました。

さらに、三村会頭は「コロナ禍で先行きが見通せない中、国民が希望を持ち、力を合わせて取り組める共通のイベントがぜひとも必要だ」と述べ、来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックをその象徴的なイベントと位置づけ、政府や組織委員会などが開催が可能な条件を明確に示すべきという考えを示しました。