トランプ大統領「ワクチン年末までに1億回分」 CDCと食い違い

トランプ大統領「ワクチン年末までに1億回分」 CDCと食い違い
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新型コロナウイルスのワクチンについて、アメリカのCDC=疾病対策センターのトップは、多くの人が接種できるのは来年の第2四半期後半から第3四半期になるという見通しを示しました。一方この直後、トランプ大統領は「発言は不正確だ。年末までに1億回分を供給できる」と述べ、見通しが大きく食い違っているとして議論を呼んでいます。
新型コロナウイルスのワクチンの供給時期について、CDCのレッドフィールド所長は16日、議会で証言し「11月から12月には使えるようになるかもしれない」と述べたうえで、多くの人が接種できるのは来年の第2四半期後半から第3四半期になるという見通しを示しました。

これに対して、トランプ大統領は、記者会見で「所長の発言は不正確だ。ワクチンの供給は来月にも始められる見通しだ。年末までに少なくとも1億回分を供給できるだろう」と述べました。

トランプ大統領としては、投票まで2か月を切った大統領選挙を前に早期のワクチンの供給に努めているとアピールするねらいがあるとみられますが、CDCのトップと見通しが大きく食い違っているとして議論を呼んでいます。

一方、政権奪還を目指す民主党のバイデン候補は、地元の東部デラウェア州で演説を行い、「ワクチンの承認や供給は政治的な思惑でゆがめられてはならない。私はワクチンを信頼しているし、科学者を信頼しているが、ドナルド・トランプは信頼していない」と述べて、トランプ大統領は大統領選挙に向け成果を急いでいると批判しました。