ボーイング737MAX “隠蔽体質が事故に” 米議会下院が最終報告

2度の墜落事故を起こしたボーイングの737MAXについて調査を続けていたアメリカ議会下院の委員会が16日、最終報告書を発表し、システムの欠陥を認識しながら航空当局への報告を怠るなど、隠蔽体質が事故につながったと結論づけました。
ボーイングの主力旅客機737MAXは、おととし10月にインドネシア、去年3月にはエチオピアで墜落事故を起こし、現在も世界で運航が停止されています。

アメリカ議会下院の運輸インフラ委員会は、16日、関係者の証言など、1年半にわたって続けた調査の最終報告書を発表しました。

この中ではまず、ボーイングが、ライバルであるヨーロッパのエアバスの新型機に遅れをとらないよう開発を急ぎ、安全性より利益を重視したことが背景にあったとしています。

そのうえで、機体を制御するシステムの欠陥を認識しながら、FAA=連邦航空局への報告を怠るなど、「ボーイングの隠蔽体質が事故を招いた」と厳しく非難しています。

一方、FAAに対しても、安全審査が十分でなかったと指摘しています。

ボーイングは2度の事故と運航停止で受注が大幅に減少し、新型コロナウイルスの感染拡大もあって厳しい経営が続いています。

今回の報告書について会社は「2度の事故と過ちから多くの教訓を学んだ」とコメントしていますが、737MAXの運航再開のメドは立っていません。