南アフリカの大統領 一部の国との往来を認めると発表

南アフリカの大統領 一部の国との往来を認めると発表
南アフリカのラマポーザ大統領は、新型コロナウイルスの新規の感染者の数が大幅に減少しているとして、外出制限などの緩和を進め、来月からは国境を再び開き、一部の国との往来を認めると発表しました。
AU=アフリカ連合によりますと、アフリカ全体の感染者は136万人を超え、このうち南アフリカがおよそ65万人と半数近くを占めています。

ラマポーザ大統領は16日、テレビ演説で、1日あたりの新規の感染者が、ピーク時の2か月前はおよそ1万2000人に上っていたのに対し、現在は2000人を下回っているとして、「最悪のフェーズを脱した」と述べました。

そのうえで、経済の正常化に向けて、ことし3月下旬以降、事実上封鎖されていた国境を来月1日から開くと発表しました。

ただ、感染リスクが高い国との往来は引き続き禁止し、往来を認める国については近く明らかにするとしています。

南アフリカはアフリカ最大の工業国で、多くの日本企業がアフリカでのビジネスの拠点を置いていて、企業関係者の間では、日本をはじめ、ほかのアフリカの国との往来ができるようになるか関心が高まっています。