国連事務総長 コロナ対策や温暖化 国際社会の連帯の必要性強調

国連事務総長 コロナ対策や温暖化 国際社会の連帯の必要性強調
国連のグテーレス事務総長は16日、記者会見し、新型コロナウイルスの感染対策や地球温暖化に国際社会が連帯して取り組む必要性を改めて強調しました。
グテーレス事務総長は、国連総会で来週、創設75年の記念会合や各国首脳の演説などが行われるのを前に、16日、ニューヨークの国連本部で記者会見しました。

この中で、新型コロナウイルスについて、「まもなく死者が世界で百万人に達し、制御不能になっている」と述べ感染の拡大を抑えられない現状に強い危機感を表しました。

そして、「手ごろな価格ですべての人に行き渡るワクチンが必要だ」と述べ、WHO=世界保健機関が進める、ワクチンを普及するための国際的な協力体制への資金支援を呼びかけました。

また、地球温暖化について、「各国が温室効果ガスの削減目標を見直すことは可能だ」として対策の強化を促すとともに、温暖化対策を訴える世界中の若者の運動にも触れ、「人々を結び付け、社会や政府に圧力をかけるために若者の力が必要だ」と述べ、連携していく考えを示しました。

そのうえでグテーレス事務総長は、こうした地球規模の課題に取り組むには国際社会の連帯が欠かせないとして、来週、採択される見通しの、国際協調を促進する決議への期待を示しました。