被災の小学校の校舎 震災遺構で一般公開前に報道関係者に公開

被災の小学校の校舎 震災遺構で一般公開前に報道関係者に公開
東日本大震災で被災した宮城県山元町にある小学校の校舎が、教訓を伝える震災遺構として一般公開されるのを前に、16日、内部が報道関係者に公開されました。
宮城県山元町の中浜小学校は東日本大震災の津波で校舎2階の天井近くまで浸水し、児童や地域住民など90人は当時の校長などの判断で離れた場所に移動せず、屋上に避難して全員が助かりました。

2年後に閉校となりましたが、教訓を伝える震災遺構として整備され、今月26日からの一般公開を前に、内部が報道関係者に公開されました。

校舎の中は、津波の爪痕をありのままに見てもらおうと、見学用の通路以外はほぼ被災直後の状態で保存されています。

完全に水没した1階は広い範囲で天井がはがれ落ちているほか、木や鉄骨などのがれきが散乱していて、津波のすさまじさが分かります。

また、児童たちが一夜を過ごした屋根裏の倉庫は、コンクリートの床に段ボールや模造紙が敷き詰められていて、一時は気温が氷点下となった寒さをしのぐため、身を寄せ合っていた様子がうかがえます。

宮城県南部では唯一残る、津波で被災した建物とされ、一般公開されると、当時の教員などの説明を受けながら見学することができます。

山元町生涯学習課の八鍬智浩班長は「90人の命を守った校舎を通して、今後の災害に備えた避難行動や防災意識の向上につなげてもらいたい」と話しています。