日産「フェアレディZ」 12年ぶりの新型車の試作モデル 公開

日産「フェアレディZ」 12年ぶりの新型車の試作モデル 公開
日産自動車は主力のスポーツカー「フェアレディZ」の試作車を公開しました。
新型コロナウイルスの影響を受ける中、ブランドを代表する車を一新し、業績回復のきっかけにしたい考えです。
「フェアレディZ」は初代モデルの発売から50年余りで180万台以上が生産された、日産を代表するスポーツカーです。

16日公開されたのは、12年ぶりとなる新型車の試作モデルです。

初代モデルなどを連想させるデザインをふんだんに取り入れつつ、V型6気筒のガソリンエンジンを搭載し、運転席のメーターなどは最新のデジタル技術を使ったディスプレーが使われています。

オンラインで開かれた会見で内田誠社長は「スポーツカーは日産の精神そのもので、構造改革でも重要なモデルだ。新しい世代のお客さんにも楽しんでもらいたい」と述べ、早ければ来年度の販売を目指しています。
フェアレディZは1969年に初代モデルが登場して以降、国内外で人気を集めましたが、経営不振で2000年にいったん生産が打ち切られました。

その後、ルノーからの支援を受け、2002年に経営再建を象徴する車として復活しました。

日産としては新型コロナウイルスの影響を受けて、厳しい経営環境が続く中、こうした歴史のある車を一新し、業績回復のきっかけにしたい考えです。