JR東日本・西日本 民営化後最大の赤字見通し 新型コロナ影響

JR東日本・西日本 民営化後最大の赤字見通し 新型コロナ影響
JR東日本と西日本は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、利用客の大幅な落ち込みなどにより、両社がそろって民営化後、最大の赤字に陥る見通しとなりました。
JR東日本は16日、今年度1年間の業績予想を発表し、最終的な損益が4180億円の赤字となる見通しを明らかにしました。

JR東日本が最終赤字となるのは、昭和62年の民営化後、初めてです。

また、JR西日本も今年度の最終的な損益が、2400億円の赤字となる見通しを明らかにしました。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、新幹線や在来線の利用者が大きく減ったことや、ホテルや売店などの売り上げが落ち込んだことなどによるもので、両社がそろって民営化後、最大の赤字に陥る見通しとなりました。

両社では利用客が元の水準に戻るのは難しいとみていて、来年春のダイヤ改正に合わせて、終電時間を早めることなどでコスト削減を図るとともに、安全に支障を来さない範囲で設備投資を先送りするなどの対策を検討しています。