米 警察官の黒人女性銃撃死事件 12億円余で遺族と和解合意

米 警察官の黒人女性銃撃死事件 12億円余で遺族と和解合意
アメリカ南部ケンタッキー州で、黒人女性が警察官に銃で撃たれて死亡したことを巡り遺族が警察を相手取って起こしていた民事裁判で、地元の市長は、遺族に日本円で12億円余りを支払い和解することで合意したと発表しました。
これに対して女性の遺族は、和解には応じる一方、警察官の刑事責任を問うよう、引き続き求めていく考えを示しています。
ケンタッキー州ルイビル市で、ことし3月、黒人女性で、救急救命士のブリアーナ・テイラーさんが自宅で友人と寝ていたところ、麻薬捜査で踏み込んだ警察官に銃で複数回撃たれて死亡しました。

テイラーさんの遺族は、2人は事件とは関係なく、捜査の対象者は当時、すでに拘束されていたなどとして、警察に対し不正な捜査だったと認めることなどを求める民事裁判を起こしていました。

これについて、地元のフィッシャー市長は15日、記者会見を開き、遺族に1200万ドル、日本円でおよそ12億6000万円を支払い、和解することで合意したと発表しました。

テイラーさんの母親は「これは完全な正義を勝ち取るための始まりにすぎない」と述べ、和解には応じる一方、現場にいた警察官の刑事責任を問うよう引き続き求めていく考えを示しました。

この事件をめぐっては、テニスの大坂なおみ選手が人種差別に抗議するため、全米オープンの初戦でテイラーさんの名前が書かれたマスクを着用し、大きな関心を集めました。