オンライン授業 大学の約8割が活用 アメリカ

オンライン授業 大学の約8割が活用 アメリカ
新型コロナウイルスの感染者数が世界で最も多いアメリカでは、多くの大学が新年度を迎えましたが、感染対策が課題となる中、授業のすべて、または一部をオンラインで行っている大学が全体の8割近くに上ることが民間の調査で分かりました。
アメリカでは新型コロナウイルスの感染が拡大してからほとんどの大学が休校となり、8月から9月にかけて始まる新年度の授業をどのように進めるかが課題となっていました。

アメリカの大手予備校「プリンストン・レビュー」がことし7月、全米の大学を対象にアンケート調査を行ったところ、回答のあった179の大学のうち、99%が「新年度からキャンパスへの学生の立ち入りを認める」と答え、97%が「感染対策のため、教室や実験室に新たな設備または行動計画を設けた」と回答しました。

授業の進め方については「対面」が21%、「オンライン」が12%、両者を組み合わせた「ハイブリッド方式」が67%と、授業のすべて、または一部をオンラインで行うとした大学が全体の79%に上りました。

来年春の授業の計画について尋ねたところ、「対面」が38%に増えた一方、「オンライン」が1%、「ハイブリッド方式」が39%と、来年の春以降もオンライン授業を続ける計画だとした大学は半分の40%に減りました。

ただ、一部の大学では新年度になってから集団感染が起きたと見られ、キャンパスへの立ち入りを再び制限するところもあり、対面授業の全面的な再開には慎重な判断が求められそうです。