過激派「中核派」のトップ 51年ぶりに姿を確認 警視庁

過激派「中核派」のトップ 51年ぶりに姿を確認 警視庁
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51年ぶりに姿が確認されました。過去にゲリラ事件などを繰り返してきた過激派「中核派」のトップが、今月、東京都内で開かれた集会で演説していたことが分かりました。警視庁が、過去の事件との関わりなどについて情報収集を進めています。
「中核派」は1963年に結成され、今もおよそ4700人のメンバーが活動しています。

関係者によりますと今月6日、東京荒川区で開かれた集会に組織のトップの清水丈夫議長(82)が、出席して演説し、警視庁公安部の捜査員も姿を確認したということです。

この中では組織の方針をめぐる混乱について、みずからの責任だとして「直接皆さんと向き合って討論したい」などと、話したということです。

捜査関係者によりますと、清水議長は1969年を最後に姿が確認されておらず、組織内での指揮系統もはっきりしない部分が多かったということです。

警視庁によりますと、中核派は1971年に東京渋谷で派出所が襲われ警察官が殺害された「渋谷暴動事件」や、1986年に東京の迎賓館にロケット弾が発射された事件など100件以上の事件を起こしたとされています。

中核派の担当者は清水議長について「今後は同志たちと討論し大衆的な労働運動に取り組んでいく」とする一方、「過去の事件については明らかにできない」と話しています。

警視庁は、今回51年ぶりに姿を現した背景や過去の事件との関わりなどについて情報収集を進めています。

警察幹部「組織の引き締め図るためか」

過激派「中核派」のトップが51年ぶりに姿を現した背景について、警察の幹部は「清水議長自身が高齢になっていることもあり、活動方針を再確認し組織の引き締めを図るためだったのではないか」と分析しています。

そのうえで、中核派について「学生運動が活発だった時代に比べると構成員の高齢化が進み組織も縮小傾向にあるが、若者への勧誘は依然として続けられている。最近は、ゲリラ事件はなくなっている一方、各地でデモ活動を行っており、引き続き動向を注視していきたい」と話しています。

中核派 100件以上の暴力行為やゲリラ事件

「中核派」は正式名称を「革命的共産主義者同盟全国委員会」といい、暴力革命による共産主義社会の実現を目指すとして、1963年に結成されました。

今もおよそ4700人のメンバーがいて、東京江戸川区のビルを拠点に活動を続け、警視庁などは極左暴力集団と位置づけて警戒しています。

これまでに1971年に東京渋谷で派出所が襲われ、警察官が殺害された「渋谷暴動事件」や、1986年に東京の迎賓館にロケット弾が発射された事件など、集団での暴力行為やゲリラ事件を100件以上の事件を起こしたとされ、他の過激派組織との内ゲバでも多数の死者が出ています。

関係者によりますと、最近は比較的ソフトな路線に転換して労働問題や原発問題にも取り組み、若者の勧誘活動に力を入れているということです。

一方、メンバーの高齢化が進み方針をめぐって内部で対立抗争も起きているということです。