東日本大震災から9年半 遺骨が家族に 岩手 大槌町

東日本大震災から9年半 遺骨が家族に 岩手 大槌町
東日本大震災の直後に岩手県大槌町で見つかった身元不明の遺体が、町内に住んでいた当時53歳の女性と確認され、9年半余りがたった15日、家族に遺骨が引き渡されました。
身元が確認されたのは大槌町に住んでいた三浦裕子さんです(当時53歳)。15日、夫の憲さんと長男の崇さんが町内の納骨堂で遺骨を引き取りました。

警察はおととし、家族から裕子さんの身体的な特徴や髪型などの情報提供を受け、身元不明の遺体の中から特定を進めてきました。

遺体は地震のあとの火災で焼けていたため、DNA鑑定はできませんでしたが、裕子さんが通っていた病院で保管されていたひざの骨の画像が遺骨と似ていたことや、遺体が発見された場所と被災した自宅がほぼ同じだったことなどから、警察は去年12月、遺骨を裕子さんのものと特定しました。

憲さんは「DNA鑑定はできませんでしたが、遺骨を引き取ると決めました。ここまで捜査してくれたので信じるしかないと思い、けじめをつけました」と話していました。

また、崇さんは「戻ってくるとは思っていなかったので、込み上げてくるものがあります。家に帰ってゆっくり向き合いたいです」と話していました。

岩手県では、震災で亡くなり身元が分かっていない人が今も48人いて、警察が引き続き身元の特定を進めています。