世界ハーフマラソン 日本選手10人の派遣中止 新型コロナ影響

世界ハーフマラソン 日本選手10人の派遣中止 新型コロナ影響
日本陸上競技連盟は、東京オリンピック女子マラソン代表の前田穂南選手などを派遣する予定だった、来月ポーランドで開かれる世界ハーフマラソンについて、新型コロナウイルスの現地での感染状況などを踏まえ、派遣を中止することを決めました。
世界ハーフマラソンはポーランドのグディーニャでことし3月に開かれる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて来月17日に延期されていました。

この大会について日本陸連は、代表選手として前田選手や男子の佐藤悠基選手など男女のトップ選手合わせて10人を派遣する予定でした。

しかし、ポーランドは外務省の「感染症危険情報」が「渡航中止勧告」に当たる「レベル3」で現段階では解除や引き下げの見通しが立っていないことに加え、現地から帰国したあとに求められている行動制限などに対して十分なサポート体制を組むことが難しいとして、派遣を中止することを決めました。

日本陸連は「十分な安全を担保したうえでの選手団の派遣ができる状況でないことから中止を決定した」とコメントしています。

新型コロナウイルスの感染拡大後に、陸上は国内でほかのスポーツに先駆けてトップ選手が集まる大会を開催してきましたが、海外の大会への選手の派遣には依然としていくつもの課題があることが改めて浮き彫りになりました。