中国南部の広東省広州で11日から始まった観光博覧会には、中国国内の旅行会社のほか、40余りの国や地域から政府機関や自治体などが参加しています。

新型コロナウイルスの影響で各国で入国制限が続いていますが、出展した国々のブースでは将来的に制限が緩和され、海外旅行が本格的に再開した場合に備えて、地元の観光地の魅力をアピールしていました。

日本からは日本政府観光局と5つの自治体が参加し、和服の着付けが披露されたほか、各地のホテルや交通機関で、感染防止対策を徹底していることなどを説明していました。

会場を訪れた中国人からは「東京オリンピックもあるので、来年はぜひ日本に行きたい」と積極的な声が聞かれる一方、「ウイルスの影響などがあり、当分は海外旅行はよい選択肢とは思わない」と慎重な意見も聞かれました。

日本政府観光局広州事務所の中山友景所長は「現時点では感染対策もあって積極的なＰＲはできないが、日本への旅行は依然として人気があるので、存在感を維持していきたい」と話していました。