高齢者へのインフルエンザワクチン接種 来月1日から優先で開始

高齢者へのインフルエンザワクチン接種 来月1日から優先で開始
新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されているインフルエンザのワクチンについて、厚生労働省は高齢者への接種を来月1日から優先して始めることを決めました。
それ以外の人は来月26日まで接種を待ってほしいとしています。
新型コロナウイルスの流行が続くなか、症状から見分けるのが難しいインフルエンザについても、今シーズンはワクチンの接種を希望する人が急増するとみられています。

このため、厚生労働省は、重症化のリスクが高い人などから接種を呼びかける方針を示していましたが、65歳以上の高齢者など定期接種の対象になっている人について、来月1日から優先して接種を始めることを決めました。

それ以外の人には来月26日まで接種を待ってもらうよう呼びかけることにしていますが、
▽医療従事者、
▽基礎疾患がある人、
▽妊娠中の人、
▽生後6か月から小学2年生までの子どもは早めに接種してほしいとしています。

厚生労働省は「ワクチンで完全に予防することはできないが、重症化の防止にはつながる。高齢者などより必要としている人に確実に届くよう協力をお願いしたい」としています。

厚生労働省によりますと、今シーズンは成人の用量に換算しておよそ6300万人分のワクチンを確保できる見込みですが、注文が急増すると不足するおそれがあるため、医療機関などにまとめ買いをしないよう呼びかけています。