新型コロナ 病床のひっ迫具合 沖縄と石川が最も深刻に

新型コロナ 病床のひっ迫具合 沖縄と石川が最も深刻に
感染状況に関する都道府県ごとの最新データが公表され、「病床のひっ迫具合」では、沖縄県と石川県が前回の発表と変わらず、指標のうえでは最も深刻な「ステージ4」となりました。
一方、「ステージ3」は、2つ減少して10の都府県となっています。
政府の分科会は、新型コロナウイルスの感染状況を4つのステージに分類し、このうち医療提供体制に大きな支障が出ることが懸念される「ステージ3」と、爆発的な感染拡大への備えが必要な「ステージ4」については、目安として具体的な指標を数値で示しています。

10日は、都道府県ごとの感染状況に関する最新のデータが公表され、このうち「病床のひっ迫具合」でステージ4に該当したのは、沖縄と石川の2県でした。

「最大で確保できる病床の使用率」は今月1日時点で、
▽沖縄が60.2%と先月25日の時点より7.8ポイント、
▽石川は51.6%で2.8ポイントそれぞれ下がりましたが、依然として、ステージ4の指標の「50%」を超えています。

また、「病床の使用率」が「ステージ3」の指標となっている「20%」を超えたのは、群馬、埼玉、千葉、東京、福井、長野、愛知、大阪、徳島、福岡の10都府県でした。

前回、「ステージ3」だった三重、滋賀、京都、兵庫が外れた一方、福井と長野が新たに該当し、全体では2つ減少しています。

また、PCR検査の「陽性率」が1週間の平均で10%以上になると、ステージ3や4に該当しますが、先月30日までの1週間に該当した都道府県はありませんでした。

厚生労働省の専門家会合は「新型コロナウイルスによる入院患者は減少傾向となっているが、一部の地域では高い水準が続いている。今後とも医療提供体制の確保に取り組むべきだ」としています。