参議院 オンライン審議の課題整理へ 英議会下院と意見交換

参議院 オンライン審議の課題整理へ 英議会下院と意見交換
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、参議院は、本会議の審議をオンラインで行うための課題を整理するため、すでに導入しているイギリス議会下院の議員と意見を交わしました。
意見交換は、8日夜、参議院議院運営委員会の松村委員長や与野党の理事が参加し、イギリス議会下院で議事進行などを担当する議員とテレビ会議のシステムを使って行われました。

この中で、参議院側が、オンラインでの審議を導入した経緯を尋ねたのに対し、イギリス議会側は、「複数の議員やスタッフに感染が広がり、移動も制限される中、導入するしかなかったが、オンラインによってすべての議員が審議に参加することができた」と説明しました。

そのうえで、現在は、オンラインでの審議に加え、採決にあたってほかの議員による代理投票を認めていることも説明しました。

日本の憲法では、衆議院と参議院それぞれで、全議員の3分の1以上の出席がなければ本会議は開けないことになっていることから、参議院は、意見交換の内容も踏まえ、慎重に課題を整理することにしています。