新型コロナ 感染者情報集約システム 入力項目を削減へ

新型コロナ 感染者情報集約システム 入力項目を削減へ
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新型コロナウイルスの感染者情報を集約する新たなシステム「HER-SYS」について、厚生労働省は、医療機関などが入力するデータが膨大で現場の負担になっていることから入力を求める項目を3分の1程度に減らすことを決めました。
ハーシスは、国が保健所の負担の軽減などを目的にことし5月から導入を進めてきたシステムで、医療機関などは感染者の情報を直接、入力することになっていますが、項目がおよそ120に上り、現場の負担につながっています。

こうした中、厚生労働省は、8日夜、専門家などを集めて会合を開きました。

この中で、優先的に入力を求める項目を「発症日」や「症状」などおよそ40に絞る方針を示し、了承されたということです。

ハーシスをめぐっては、保健所を設置しているほぼすべての自治体がデータを入力している一方、今もこれらのデータをもとにした感染状況の正確な分析ができていないことが明らかになっています。

これについて、厚生労働省は「内部での分析には使用できているが、対外的に示すにはデータの精度に課題がある。分析結果を公表できる見通しは示せない」としています。