京都 北野天満宮 コロナ終息願い550年ぶりに神仏習合の儀式

京都 北野天満宮 コロナ終息願い550年ぶりに神仏習合の儀式
京都の北野天満宮で、神職が比叡山延暦寺の僧侶と一緒に疫病退散などを願う神仏習合の儀式が、およそ550年ぶりに執り行われ新型コロナウイルスの終息を願いました。
京都市上京区にある北野天満宮の「北野御霊会」は、1000年以上前に始まったとされる神仏習合の儀式で、応仁の乱以降、途絶えていましたが、新型コロナウイルスの終息を願って、およそ550年ぶりに再興されました。
本殿には、菅原道真をまつる北野天満宮の神職と、天台宗の総本山、比叡山延暦寺の僧侶、25人が集まりました。

はじめに北野天満宮の橘重十九宮司が祝詞を上げたあと、延暦寺の森川宏映天台座主が玉串をささげました。

このあと延暦寺の僧侶が法華経の内容について問いかけ合う法要「山門八講」を神前に奉納するなど、神道と仏教が一緒になって新型コロナウイルスの終息を祈願しました。

北野天満宮の橘宮司は「日本では神様と仏様を同じように信じてきているので、今回一緒に儀式を行えたことは人生最高の感動です。新型コロナウイルスを封じてもらいたいと、せつに願っています」と話していました。