ローマ教皇 信者との一般謁見を再開 約半年ぶり

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中断していた信者との一般謁見をおよそ半年ぶりに再開しました。
2日、バチカンの宮殿の中庭で行われた一般謁見では、感染防止のため参加者にマスクの着用を義務づけ、人数も500人に絞って、席と席との間隔を空ける対策がとられました。

一般謁見は感染拡大前は毎週水曜日に行われていましたが、ことし2月下旬を最後に信者の招待を中断し、これ以降、フランシスコ教皇はビデオを通じて発信してきました。

半年ぶりとなったこの日の一般謁見でフランシスコ教皇は「画面を通じてではなく、対面しての一般謁見が再開するのはすばらしいことだ」と述べました。

ただ、ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染者が再び増えていて、バチカンが接するイタリアでも先月下旬から増加傾向が続いています。

フランシスコ教皇は気さくな人柄で知られ、集まった信者とことばを交わして笑顔を見せていましたが、ふだんのように握手したり抱き合ったりすることはせず、感染防止を意識しながらの触れ合いとなっていました。