日英首脳電話会談 コロナ終息後の国際秩序作りで主導的役割を

日英首脳電話会談 コロナ終息後の国際秩序作りで主導的役割を
安倍総理大臣は、イギリスのジョンソン首相と電話で会談し「日英両国の安全保障・防衛協力は飛躍的に深化した」と述べたうえで、新型コロナウイルスの感染終息後を見据えた国際秩序作りで、両国が主導的な役割を果たしていくことで一致しました。
電話会談は、安倍総理大臣の辞任表明を受けて、イギリス側からの申し出で行われました。

この中でジョンソン首相は「辞任を心から惜しむ。国際的な場での偉大な功績に敬意を表するとともに、日英関係が安倍総理大臣のもとで、これまでになく強固になったことに感謝する」と述べました。

これに対し安倍総理大臣は「両国は、近年、アジアやヨーロッパで最も緊密な安全保障上のパートナーとなり、イギリス海軍の艦艇の寄港や共同訓練、それに北朝鮮の『瀬取り』への対処など、安全保障・防衛協力が飛躍的に深化した」と述べ、協力への謝意を伝えました。

そのうえで、両首脳は、新型コロナウイルスへの対応や自由貿易の推進、それに感染終息後を見据えた国際秩序作りで、両国が主導的な役割を果たしていくことや、日英の経済連携協定の早期妥結が必要だという認識で一致しました。

このあと、安倍総理大臣は、中東・ヨルダンのアブドラ国王とも電話で会談しました。

アブドラ国王は「ともに、2国間関係の発展や、中東地域の課題に取り組めたことをうれしく思う。貢献を高く評価する」と述べました。

これに対し、安倍総理大臣は、ヨルダンを2度訪問したことに触れたうえで、飛躍的に発展した両国の戦略的パートナーシップの成果やこれまでの協力に感謝を述べました。