新型コロナ 自宅療養者をLINEで健康観察 東京都

新型コロナ 自宅療養者をLINEで健康観察 東京都
東京都は、新型コロナウイルスに感染してやむをえず自宅で療養している人たちの健康観察に無料通信アプリ「LINE」の活用を始めました。
都は、感染が確認されて軽症か無症状の人には、原則、都が用意したホテルでの療養を求めていますが、育児や介護など家庭の事情でやむをえず自宅で療養している人もいます。

都によりますと、自宅療養中の人は1日の時点で、都内に456人いて、保健所が毎日、電話で健康状態を確認しているということです。

こうした保健所の負担を軽減しようと、都は、1日から多摩立川保健所で「LINE」を活用した健康観察のシステムを導入しています。

体温や、せきが出るかどうかなど15の質問項目について、自宅で療養している人に1日2回、回答してもらい、回答はデータベースに記録されます。

回答がない人や体調の変化がみられる人には保健所から電話で連絡して状態を確認するということです。

都は今後、ほかの保健所でも導入することにしています。

東京都福祉保健局の鈴木倫之担当課長は「保健所からの電話に出ない人には何度も電話をかけることになり、両者の負担になっていた。アプリを活用し、臨機応変に対応したい」と話していました。