関東大震災から97年 慰霊の法要 コロナ影響で規模を大幅縮小

関東大震災から97年 慰霊の法要 コロナ影響で規模を大幅縮小
大正12年の関東大震災から、1日で97年です。亡くなった人たちを慰霊する法要が、新型コロナウイルスの感染防止を図るため、規模を大幅に縮小して営まれました。
大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大震災では、地震の揺れやその後の火災により、東京などで10万人余りが犠牲になりました。

震災から1日で97年となり、およそ5万8000人の遺骨が納められている、墨田区の東京都慰霊堂で法要が営まれました。

法要は毎年、東京大空襲の犠牲者の追悼と合わせて行われています。

この中で、東京都の小池知事の追悼のことばを代読した武市敬副知事は「近年は、記録的な豪雨や地震などが全国各地で相次いで発生し、大きな被害をもたらしている。いつ発生してもおかしくない首都直下地震などの災害に備え、防災対策を着実に推進していく」と述べました。

このあと、参列した遺族などが焼香して静かに手を合わせていました。

都によりますと、ことしは新型コロナウイルスの感染防止を図るため規模を大幅に縮小し、参列者は去年の10分の1以下の30人余りだったということです。

関東大震災で夫の親族を亡くした76歳の女性は「体が元気なかぎりは参列し、震災を忘れないように子どもや孫に語り継いでいきたい」と話していました。