2歳未満にマスク着用させないで 厚労省が呼びかけ 新型コロナ

2歳未満にマスク着用させないで 厚労省が呼びかけ 新型コロナ
新型コロナウイルスの対策で子どもがマスクを着用することについて、厚生労働省は2歳未満では窒息や熱中症のリスクが高まるとして、着用させないよう呼びかけています。
厚生労働省は今月28日、小学生未満の子どものマスクの着用について見解をまとめ、ホームページで公表しました。

それによりますと、マスクを着用させるときは保護者や周りの大人が体調に十分注意し、体調が悪い場合などは無理に着用させる必要はないとしています。

そのうえで、特に2歳未満の子どもは息苦しさを訴えたり、自力でマスクを外したりするのが難しく、窒息や熱中症のリスクが高まるとして、着用させないよう呼びかけています。

子どものマスクの着用をめぐっては、ことし5月と6月に小児科の学会や団体が2歳未満の着用をやめるよう相次いで呼びかけたほか、今月にはWHO=世界保健機関も5歳以下の着用は必ずしも必要ないとする見解を示しています。

保育所や学校での対応は

子どものマスクの着用をめぐっては、保育所や学校でも熱中症などを避けるため、柔軟に対応するよう国が求めています。

このうち保育所について、厚生労働省は子どもによって発達の状況が異なるため、「一律にマスクを着用することは求めない」としています。

そのうえで、特に低年齢の子どもはマスクによって熱がこもるため、保護者の希望などで着用する場合は、息苦しさを感じていないか十分注意するよう求めています。

また、学校に対しては文部科学省が「命に関わる危険がある」として、気温や湿度が高い日や体育の授業では、マスクを外すよう求めています。

また、「身体的距離が十分に確保できる場合はマスクの着用は必要ない」として、登下校など屋外で人との距離が取れるときには、マスクを外すよう子どもを指導してほしいとしています。