世界で2番目にコロナ感染者多いブラジル 感染対策で汚職相次ぐ

世界で2番目にコロナ感染者多いブラジル 感染対策で汚職相次ぐ
南米のブラジルでは、新型コロナウイルス対策をめぐってリオデジャネイロの州知事が汚職の疑いで6か月間の職務停止となるなど汚職事件が相次いでいて、感染対策への影響が懸念されています。
ブラジルは、新型コロナウイルスの感染者の数がおよそ380万人とアメリカに次いで世界で2番目に多く、各地で新たな病院の建設や人工呼吸器の配備などの対策が進められています。

一方で、新型コロナウイルス対策をめぐる汚職事件が相次いでいて、警察によりますと、これまでに27の州のうち16の州で合わせて29件の捜査が行われているということです。

このうち、リオデジャネイロでは28日、病院の建設費や医療機器の購入代金の一部を着服した疑いで、裁判所が州知事の職務を6か月間停止する命令を出しました。

ブラジルでは、建設される予定だった病院の工事が滞ったり、人工呼吸器の配備が遅れたりするケースが相次いでいて、各地の汚職による新型ウイルス対策への影響が懸念されています。