ケンブリッジ飛鳥 10秒03で優勝 自己ベスト更新

ケンブリッジ飛鳥 10秒03で優勝 自己ベスト更新
福井市で行われた陸上の男子100メートルで、ケンブリッジ飛鳥選手が自己ベストを更新する10秒03の好タイムをマークして優勝しました。
大会が行われた福井県営陸上競技場は、3年前に桐生祥秀選手が、男子100メートルで日本選手初の9秒台となる9秒98をマークした競技場です。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、短距離のトップ選手が集まる大会としては初めて会場に観客を入れて行われ、およそ2700人が集まる中、桐生選手のほか、同じく9秒98の記録を持つ小池祐貴選手、今シーズン好調のケンブリッジ選手など国内で練習を続けるトップ選手が出場しました。

ケンブリッジ選手は、予選で桐生選手と同じ組に入り、追い風0.9メートルという好条件の中、3年前から更新できなかった自己ベストを0秒03縮める10秒05のタイムをマークし、全体トップで決勝に進みました。

決勝は追い風1メートルの中で行われ、ケンブリッジ選手は苦手としてきたスタートで飛び出すと、得意の終盤で桐生選手との競り合いを制して、自己ベストをさらに0秒02更新する、10秒03の好タイムで優勝しました。桐生選手は10秒06で2位、3位は小池選手でタイムは10秒19でした。

観客入れた大会 課題も残る

福井市で開かれた大会は、短距離のトップ選手が出場する大会としては新型コロナウイルスの感染拡大後初めて観客を入れて行われ、およそ2700人がレースを見守りました。

会場では、感染防止対策として座席に間隔を保つためのテープが貼られたほか、マスクの着用や応援の際に大きな声を出さないよう繰り返し注意喚起が行われていました。

さらに万が一感染者が出たときのために、チケットの半券に名前と連絡先を記入して提出してもらうなど、細心の注意を払って大会に臨みました。

しかし、競技が始まると大きな声を出しての応援は控えられていたものの、メインスタンドに観客が集中し、間隔を空けるはずだった座席で観客が密になる場面が見られ、選手の表彰式の際には、フィールドで観戦していた観客が写真を撮ろうと同じ場所に集まりました。

これについて福井陸上競技協会の木原靖之専務理事は「観客に対し繰り返し密集しないように呼びかけたが、止められなかった。大会の開催を通じて課題も残った」と振り返りました。

そのうえで「今回はすごい葛藤があったが、批判も覚悟のうえで観客を入れての開催に踏み切った。大会は終わったが、感染者を出さないことでようやく成功したと言えると思う。引き続き警戒していきたい」と話していました。