新型コロナ ピーク時の入院患者上回る病床確保を計画

新型コロナ ピーク時の入院患者上回る病床確保を計画
新型コロナウイルスの流行がピークを迎えた場合、全国の入院患者は最大で2万700人余りに上るという国の推計がまとまりました。都道府県は、これを上回る2万7000床余りの病床を確保する計画です。
厚生労働省はことし6月、都道府県に対し、20代から50代と、60代以上のどちらを中心に感染が拡大するかや、1人の感染者が何人に感染を広げるかなどについて複数の想定を示し、都道府県が選んだ想定を基に、流行がピークを迎えたときの入院患者の数などを推計しました。

それによりますと、1日に確認される「新規感染者」は全国で合わせて2788人、「入院患者」は2万780人で、このうち重症者は2928人と推計されています。

また、宿泊施設などでの療養が必要な人は、全国で1万5776人に上るということです。

併せて、都道府県は厚生労働省に対して、どう病床や宿泊施設などを確保していくか、具体的な計画を策定して報告しました。

都道府県の計画では、最も感染が拡大した場合、すぐに受け入れることができる「即応病床」を全国で合わせて2万7350床確保できるとしています。

また、宿泊施設などについても2万1139部屋を確保する計画です。

一方で、推計されたピーク時の「新規感染者」の数をすでに超えた自治体もあり、厚生労働省は「都道府県は、計画の見直しを含め、実情に応じて柔軟に対応してほしい」としています。