黒人銃撃事件への抗議 トランプ大統領 連邦政府要員を派遣へ

アメリカのウィスコンシン州で、黒人の男性が警察官に背後から撃たれたことを受けて、抗議活動が広がるなか、トランプ大統領は、現地に連邦政府の要員を派遣する方針を示し、過激化している一部の動きに対しては、強い態度で臨む考えを強調しました。
アメリカ中西部ウィスコンシン州で23日、黒人男性のジェイコブ・ブレークさんが警察官に背後から銃で撃たれて重体となったことを受けて、現地では警察への抗議活動が連日続いており、特に夜になると、警察との衝突や、発砲事件が起きるなど緊張が高まっています。

トランプ大統領は26日、ツイッターに「アメリカ国内での略奪や放火、暴動は許さない」と投稿し、治安維持のために連邦政府の要員を派遣する方針を示しました。
一方、民主党の大統領候補のバイデン前副大統領や、副大統領候補のハリス上院議員は26日、ブレークさんの家族と連絡をとったことを明らかにし、バイデン氏は「暴力と制度的な差別を終わらせなければいけない」と述べるなど、特定の人種だけが取締りの対象とならないよう、警察改革を進める必要性を強調しました。

28日には、首都ワシントンで人種差別の撤廃を訴える大規模な集会が予定され、ブレークさんの父親らも参加する見通しで、2か月余り後に迫った大統領選挙に向けて、人種差別の問題が改めて社会の大きな関心を集めています。