「学生の4割が孤独や孤立感じる」アンケート結果 九州大学

「学生の4割が孤独や孤立感じる」アンケート結果 九州大学
新型コロナウイルスによる学生生活への影響について、九州大学がアンケート調査を行った結果、「孤独感や孤立感を感じる」と答えた学生がおよそ4割に上りました。
福岡市にある九州大学では、緊急事態宣言を受けて入学式は行わず、5月から始まった講義も原則オンラインで実施し、学内への立ち入りや課外活動も制限しています。

こうした中、九州大学は、ことし6月、学部生と大学院生を対象にアンケート調査を行い、3割ほどにあたるおよそ6000人から回答を得ました。

それによりますと「この1か月、友人と直接話をしたか」聞いたところ「全くしない」「あまりしない」と答えた学生が、合わせておよそ3割に上りました。

そして「孤独感や孤立感を感じる」と答えた学生と「気分が落ち込んでいる」と答えた学生が、それぞれ、およそ4割に上ったということです。

さらに「体調」については4割余りの学生が問題を訴え、このうち「疲れる、根気がない」が全体のおよそ3割と最も多く、次いで「寝つきが悪い」「いらいらする」と続きました。

九州大学キャンパスライフ・健康支援センターの梶谷康介准教授は「新しい出会いや人間関係がなくなったため、孤独感や孤立感が生まれたのだと考えている。ウェブ問診などを活用して、学生のケアに努めていきたい」と話しています。