企業向けサービス価格水準 5か月連続で下落 新型コロナ影響

企業向けサービス価格水準 5か月連続で下落 新型コロナ影響
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先月、企業向けに提供されたサービスの価格水準は消費税率引き上げの影響を除くと去年の同じ月と比べて0.6%下回り、5か月連続で下落しました。新型コロナウイルスの感染拡大で企業が出張を見合わせた影響で宿泊代金が値下がりしていることなどが要因です。
日銀は、景気や物価の動向を把握するため企業向けに提供されたサービスの価格を毎月、調査しています。

それによりますと、消費税率引き上げの影響を除いた先月の価格は2015年の平均を100とした指数で102.2となり、去年の同じ月と比べて0.6%下落しました。

下落幅は前の月に比べてやや縮小していますが、ことし3月以降、5か月連続で去年を下回りました。

内訳をみると、新型コロナウイルスの感染拡大で企業が出張を見合わせた影響で「宿泊サービス」がマイナス36.7%となっているほか、航空運賃も値下がりして「国内航空旅客輸送」がマイナス2.7%でした。

一方で広告や不動産は前の月に比べてやや改善し、全体の下落幅の縮小につながりました。

日銀は「一時期に比べると経済活動の再開で感染拡大による押し下げ圧力が緩和されている。ただ、大幅なマイナスが続く宿泊サービスなどで本格的な改善に結び付くかは、不透明だ」と話しています。