韓国 再び感染拡大 ソウルなどの学校は原則オンライン授業に

韓国 再び感染拡大 ソウルなどの学校は原則オンライン授業に
韓国では、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受け、首都ソウルなどでは今月、新学期が始まったばかりの学校の授業を原則としてオンラインにすることを決めるなど、対策を強化しました。
韓国では、教会や飲食店で新型コロナウイルスの集団感染が相次ぐなど、再び感染が広がっていて、24日は新たに280人の感染が確認され、そのおよそ半分が首都ソウルで確認されました。

こうした事態を受け、韓国政府はソウルや周辺自治体の幼稚園と小中学校、それに高校の授業について、26日から来月11日まで、原則としてオンラインで行うと発表しました。

韓国の学校は今月、新学期が始まったばかりで、進学や就職を控える高校3年生だけは対面型の授業を続けるということです。
ムン・ジェイン(文在寅)大統領は25日「ウイルス対策はもちろん、経済にも赤信号がともっている。対策の強化は、国民を守る道であると同時に経済回復への近道だ」と述べ、危機感を示しました。

また、ソウル市も24日から食事中など、やむをえない場合を除き、マスクの着用を義務化するなど、対策の強化に乗り出しました。

韓国政府は、新型コロナウイルスへの警戒レベルを第2段階に引き上げ、スポーツの試合を再び無観客にするなど、感染対策を強化したばかりですが、感染状況や経済への影響を見極めながら、警戒レベルを最も高い第3段階に引き上げることも検討しています。