プロ野球とJリーグ 鳥栖のクラスター発生踏まえ注意点を共有

プロ野球とJリーグ 鳥栖のクラスター発生踏まえ注意点を共有
プロ野球とサッカーJリーグによる新型コロナウイルスの対策連絡会議が開かれ、J1のサガン鳥栖で感染者の集団、クラスターが発生した事例を踏まえ、チーム内で感染拡大を防ぐための注意点を共有しました。
Jリーグでは今月、J1のサガン鳥栖でクラスターが発生して監督や選手など、合わせて11人の感染が確認され、リーグ戦4試合とJリーグカップ1試合が中止となりました。

これを受けて、24日の対策連絡会議ではサガンの事例を参考にチーム内で集団感染を防ぐため、ミーティングのときなどにコーチや選手どうしが会話する際にマスクを着用することや、シャワールームにタオルを放置しないこと、ビュッフェスタイルでの食事でトングを共有しないこと、同居人以外の食事を避けることなどの注意点を共有しました。

会議の後の会見で東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「サガンの選手たちはしっかり行動を規制していたが、ちょっとしたきっかけで感染が広がったのではないかと思う。経験した事例をもとに反省と改善点を見いだしていくことが大事だ」と話していました。

また、Jリーグの村井満チェアマンは「サガンの事例から学ぶことがいくつかあった。どこのクラブでも起こりうるようなことから感染が広がった可能性があるので、ガイドラインに明確に反映させたい」と話していました。

また、賀来特任教授は現在、プロ野球とJリーグともに5000人までとしている観客の上限を来月以降、収容人数の半分まで拡大できるかどうかについて「今すぐ増やすのは少し厳しいところがあるのではないか」と見解を述べました。