3月に閉校した中学校 コロナで5か月遅れの閉校式 広島 呉

3月に閉校した中学校 コロナで5か月遅れの閉校式 広島 呉
ことし3月に閉校した広島県呉市の中学校で、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた閉校式が23日行われ、生徒や地元の人たちが学びやに別れを告げました。
呉市の下蒲刈島に唯一ある下蒲刈中学校は、隣の島の中学校に統合されるのに伴い、ことし3月末に73年の歴史に幕を下ろしました。

本来は、卒業式と合わせて、閉校式が開かれる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、23日、感染防止対策を取ったうえでおよそ5か月遅れで行われました。

体育館で行われた式には、最後の卒業生や地元の人など、およそ80人が出席し、柿林浩彦 前校長が「これまでに4021人の卒業生を送り出してきました。延期となっていた閉校式を行うことができうれしく思います」とあいさつしたあと、呉市の新原芳明市長に校旗を返納しました。

そして、73年の学校の歴史を振り返る映像が映し出されると、出席した人たちが、別れを惜しんでいました。

最後の卒業生となった高校1年生の女子生徒は「地域の人と一緒に閉校式を行うことができてほっとしています」と話していました。

また、卒業生でもある地元の自治会長は「人生のいちばん大事な時期を過ごした場所で関係が深かったので大変残念でさみしいですが、感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。

式のあと、出席者は、教室などを見学して回り、思い出の学びやに別れを告げていました。