千葉市 コロナ流行備え インフルエンザ予防接種 助成拡大へ

千葉市 コロナ流行備え インフルエンザ予防接種 助成拡大へ
新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行し、医療現場が混乱するのを防ぐため、千葉市は、インフルエンザの予防接種費用について、助成の対象を生後6か月以上の市民全員に拡大することを決めました。
これは21日、千葉市の熊谷市長が記者会見で発表しました。新型コロナウイルスの感染が終息する見通しが立たないなか、秋から冬にかけてインフルエンザと同時に流行した場合、医療現場の混乱やひっ迫が懸念されています。

千葉市では、インフルエンザの予防接種について、定期接種の対象の65歳以上の高齢者などに費用の一部を助成していますが、この対象に生後6か月以上65歳未満の市民、およそ72万人を加えるということです。

市によりますと、助成額の上限は3000円で、通常、予防接種を受けるには全額自費で3000円から4000円程度かかるところ、助成を受ければ、1800円の自己負担で済むということです。

ことし10月から12月末までの接種分が対象で、千葉市外で接種した場合でも助成されるということです。

また、千葉市は、65歳以上で、これまでに高齢者向けの肺炎球菌のワクチンを接種したことがない人への費用の一部助成も行う方針です。

熊谷市長は「冬は最も警戒すべき時期だと考えている。今打てるワクチンをしっかり事前に打つことで、自身と医療現場を守ることにつなげてほしい」と話していました。