熱中症 52%が入院必要に 新型コロナ影響か 大分

熱中症 52%が入院必要に 新型コロナ影響か 大分
猛烈な暑さが続く大分県で今月、熱中症の疑いで病院に運ばれた人のうち、入院が必要な中等症以上の患者の割合が52%と、これまでで最も高くなったことが県への取材でわかりました。専門家は「新型コロナウイルスの影響で受診を控える人が増え、処置が遅れて重症化につながっている可能性がある」と指摘しています。
大分県では19日、豊後大野市犬飼で全国で最も高い38.7度を観測するなど、連日、猛烈な暑さが続いています。

今月に入ってから16日までに県内で熱中症の疑いで病院に運ばれた人のうち、入院が必要な中等症や重症の患者は合わせて91人と全体の52%に上り、記録がある過去8年間で最も高くなったことが県への取材でわかりました。

また、軽症患者を上回り、全体の半数を超えたのは初めてだということです。

大分大学医学部附属病院高度救命救急センターの坂本照夫センター長は「ことしの夏は新型コロナウイルスの影響で、外出を控えていたために暑さに体が慣れていない人が多いとみられるうえ、感染を避けるために受診を控える人が増え、処置が遅れて重症化につながっている可能性がある。熱中症対策を徹底し症状があれば早めに医療機関で受診してほしい」と呼びかけています。