重症者急増の大阪府 高齢者の感染防止を集中的に呼びかけへ

重症者急増の大阪府 高齢者の感染防止を集中的に呼びかけへ
大阪府は新型コロナウイルスの重症患者が急増していることから、21日から今月末までの期間、高齢者と日常的に接する家族などに対し、感染防止策の徹底などを集中的に呼びかけることを決めました。府では高齢者などには検査を優先的に行うなどして重症患者の増加に歯止めをかけたい考えです。
大阪府は府内で重症患者が急増していることを受けて19日、対策本部会議を開きました。

そして重症化しやすい高齢者の感染を防ぐため、21日から今月31日までの期間、高齢者と日常的に接する家族、それに高齢者施設や医療機関などの職員に対し、感染リスクの高い環境を避け、少しでも症状がある場合は早めに検査を受診するよう集中的に呼びかけることを決めました。

また、施設に関係する業務に携わる人や入所者、入院患者、それに外部からの訪問者にも感染防止策の徹底を要請することにしています。

吉村知事は記者団に対し、「それぞれの病院は非常にひっ迫した状況だ。少しでも感染者を減らせるように努力していきたい」と述べ、高齢者や家族などには検査を優先的に行うなどして、重症患者の増加に歯止めをかけたいという考えを示しました。

一方、大阪府は今月6日から行っているミナミの一部のエリアの飲食店などに対する休業や営業時間短縮の要請について、感染拡大の抑制につながったとして、21日午前0時で解除することを決めました。