東京都の重症者 国の基準では約10人増の40人前後に 新型コロナ

東京都の重症者 国の基準では約10人増の40人前後に 新型コロナ
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新型コロナウイルスに感染して重症になった患者について、東京都が国の基準で集計した結果、19日の時点の都内の重症者は10人前後増えて40人前後になると明らかにしました。都は、この基準で集計した数を今後、国に報告する一方、これまでの集計方法で出す数も医療現場の実態を反映しているなどとして、発表を続けることにしています。
厚生労働省はことし4月、新型コロナウイルスに感染した患者のうち集中治療室などに入っているか人工呼吸器や「ECMO」と呼ばれる人工心肺装置が必要な状態か、いずれかに当てはまる場合は重症者として報告するよう都道府県などに通知しました。

これに対して、都は、集中治療室の患者すべてが必ずしも重症ではないなどとして、人工呼吸器か「ECMO」を使っている人のみを重症者として報告してきました。

これについて、国の求めに応じて、都が国の基準で集計した結果、19日の時点の都内の重症者32人は、10人前後増えて40人前後になると明らかにしました。

都は、この基準で集計した数を今後、国に報告する一方、これまでの方法で集計する数も医療現場の実態をより反映しているなどとして、毎日の発表を続けるということです。

都の担当者は「国の基準に照らした数を報告してこなかったことは不適切だったが、医療現場の実態をきちんと把握する都の集計方法にも問題はない」と話しています。