日本感染症学会「今 日本は第2波のまっただ中」新型コロナ

日本感染症学会「今 日本は第2波のまっただ中」新型コロナ
新型コロナウイルスの感染が広がる中、感染症の専門医などで作る日本感染症学会が19日から東京で始まり、舘田一博理事長が「今、日本は第2波のまっただ中にいる。この先、どう推移するのか注意が必要だ」とする見解を示しました。
19日から始まった日本感染症学会は当初はことし4月に開催の予定でしたが、新型コロナウイルスの流行を受けて延期となっていたもので、密集を避けるため東京・港区の会場とオンラインの両方で開かれています。

はじめに舘田一博理事長が講演し、「今、日本は第2波のまっただ中にいる。全国的にも、東京でも新たな感染者数の推移はピークを迎えているようにも見えるが、再び上昇することがないのか注意する必要がある」と述べ、現在、国内が流行の第2波を迎えているという見解を示しました。

そして、「この先も第3波、第4波が来ると予想され、新しい生活様式の中で新型コロナウイルスとつきあっていくことになる。学会として、少しでも重症者を減らし、医療現場を混乱から守るため最新の知見を集めていきたい」と述べました。

学会は21日まで開かれ、合わせて3000人が参加して新型コロナウイルスなどの最新の治療や研究の状況が報告されることになっています。

厚労省「第1波や第2波の定義していない」

厚生労働省は「厚生労働省として第1波や第2波の定義をしていないのでコメントできない。現在の感染状況を評価することについては重要だと考えている」としています。

西村経済再生担当相「大きな波は事実だが状況が違う」

西村経済再生担当大臣は、記者会見で「『第2波』の定義があるわけではない。どう呼ぶかは別として、新規陽性者の数だけを見れば、緊急事態宣言のころより多い時もある。大きな波であることは間違いないが、緊急事態宣言を発出した時とは状況が違う」と述べました。

その上で、「日々、警戒感を持って、数字の確認や分析を行い、月内にも開く分科会で、専門家に分析や評価をしてもらいたい」と述べました。