韓国 新たに197人感染 ソウルの教会で集団感染も 新型コロナ

韓国 新たに197人感染 ソウルの教会で集団感染も 新型コロナ
韓国では、首都ソウルにある教会で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことなどで感染が再び拡大していて、16日1日で首都圏を中心に新たに200人近い感染者が確認され、政府は対策に全力をあげる方針を示しました。
韓国の保健福祉省は17日午前、記者会見し、16日1日で、新たに197人の感染を確認したと発表し、新型コロナウイルスの感染者はこれで4日連続で100人を超えました。

発表によりますと、新たな感染者の80%近くはソウルと近郊のキョンギ(京畿)道が占めていて、首都圏での感染者の増加が続いています。

このうちソウルでは「サラン第一教会」の関係者を中心に感染が広がっていて、この教会関係者だけで今月12日以降、312人の感染が確認されたということです。

この教会の牧師など複数の関係者は、15日ソウル中心部で開かれたムン・ジェイン(文在寅)政権に抗議する保守派の集会に参加していたということで、チョン・セギュン(丁世均)首相は17日、政府の対策本部の会議でこの集会を通じてさらに感染が拡大した可能性があると指摘しました。

韓国政府は教会の牧師がPCR検査の対象となる関係者の名簿の一部を隠蔽したなどとして、16日、感染症予防法違反の疑いで刑事告発し、厳しい姿勢で臨むとともに、さらなる感染拡大を防ぐために全力をあげる方針を示しました。