韓国 ソウル 新型コロナ 教会関係者249人が集団感染

韓国 ソウル 新型コロナ 教会関係者249人が集団感染
韓国 ソウルにある教会で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、16日までに関係者249人が感染したことが分かりました。この教会の牧師などは、ソウル中心部で週末に行われた集会に参加したとされていて、さらなる感染の拡大が懸念されています。
韓国保健福祉省は16日、新型コロナウイルスの新たな感染者が279人確認され、ソウルでは初めて100人を超えるなど、1日の感染者数としては、ことし3月初め以降、最も多かったと発表しました。

また、ソウルにある「サラン第一教会」では集団感染が発生し、16日までの4日間で合わせて249人の関係者の感染が確認されたということです。

保健福祉省は、教会の牧師が隔離措置に従わなかったうえ、PCR検査の対象となる関係者の名簿の一部を隠蔽したなどとして、感染症予防法違反の疑いで刑事告発しました。

ムン・ジェイン(文在寅)大統領はみずからのフェイスブックに、この教会を念頭に「国民の努力に冷水を浴びせる極めて非常識な行動だ。国家の防疫システムに対する明白な挑戦だ」と書き込み、教会に対して厳しい姿勢で臨むとともに、感染拡大防止に全力を挙げる姿勢を示しました。

この教会をめぐっては、15日、牧師など複数の関係者がソウルの中心部で行われたムン政権に抗議する保守派の集会に参加したとされていて、さらなる感染の拡大が懸念されています。