イギリス政府 コロナ感染拡大で仏などからの入国者隔離再開へ

イギリス政府 コロナ感染拡大で仏などからの入国者隔離再開へ
イギリス政府は、新型コロナウイルスの感染が拡大しているとして、フランスなどからの入国者に対し2週間の隔離を義務づける措置を再び導入すると発表し、隔離を避けるために、夏休みの予定を変更してイギリスに帰国する人も出ています。
イギリス政府は、新型コロナウイルスの感染対策として、海外から入国する人に対し、事前に申告した場所で2週間の隔離を義務づけています。

感染が落ち着いていると判断した一部の国については先月からこの措置を免除していましたが、感染が拡大しているとしてフランスやオランダなどから入国する人に対し、15日から再び隔離を義務づけることを明らかにしました。

このうち、特に人気の観光地であるフランスには夏休みを利用して16万人に上るとみられるイギリス人が滞在していて、政府の発表を受けて、2週間の隔離を避けるために、急きょ、予定を変更して帰国する人も出ています。

パリからロンドンに列車で帰るという男性は、「土曜日の夕方に帰国するつもりだったが予定を早めることにした。自分と子どもたちのチケット代が別途かかってしまった」と話していました。

イギリスはすでにスペインやベルギーなどからの入国者に対しても2週間の隔離を再び義務づける措置をとっていて、ヨーロッパにおけるウイルスの感染拡大は、夏の観光シーズンに期待をかけていた旅行業界にとって大きな痛手となっています。