オンラインでバスツアー リアルタイムでネット配信 鹿児島

オンラインでバスツアー リアルタイムでネット配信 鹿児島
新型コロナウイルスの影響で遠出を控える人が多いなか、鹿児島県ではバス会社が観光スポットをスマートフォンで撮影しながらリアルタイムでネット配信する取り組みが行われました。
この取り組みは鹿児島県南九州市のバス会社が企画した「鹿児島・南九州市の旅」というオンラインツアーです。

新型コロナウイルスの影響で遠出を控えている人たちに、現地を訪れずに観光地を楽しんでもらおうというものです。

14日のツアーには県の内外から15人が参加し、インターネットを通じてまるで観光バスに乗っているかのような雰囲気で始まりました。

南九州市ではバス会社の担当者がスマートフォンで江戸時代から続く「知覧武家屋敷庭園」や特攻隊員の遺品などを展示している「知覧特攻平和会館」の周辺を撮影しながら案内しました。

一方、参加した人たちも、ネットを通じて担当者に質問するなどして歴史や文化を楽しんでいて、自宅にいながら観光した気分を味わっていました。

京都府の女性は「リアルな空気を吸い、おいしいものを食べられるのがいちばんですが、オンラインでも『いつかはここに行くことができるんだ』という気持ちで、楽しむことができました」と話していました。

新型コロナウイルスの影響で観光業は大きな打撃を受けていて、今回のツアーを企画したバス会社でも、ツアーの中止や参加者がほとんど集まらない状態が続いているということです。

案内した村方直己さんは「こうしたツアーがないと現地を見てもらう機会がないので、その場かぎりではなく引き続き行っていきたい」と話していました。