東京都 新型コロナ 新たに389人感染確認 300人超は今月9日以来

東京都 新型コロナ 新たに389人感染確認 300人超は今月9日以来
東京都は14日、都内で新たに389人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日に確認される人が300人を超えるのは今月9日以来です。
東京都は14日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて389人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日に確認される人が300人を超えるのは今月9日以来です。

389人のうち、20代と30代は合わせて226人でおよそ58%を占める一方、70代が18人、80代が10人、90代が1人、それぞれ確認されています。

また、389人のうち、およそ38%にあたる147人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ62%の242人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

感染経路がわかっている濃厚接触者147人のうち、最も多かったのは家庭内での感染で64人でした。

このなかには、子ども3人と妻が夫から感染したケースもあるということです。

家庭内での感染の傾向として14日は63人中40人が女性で、夫や父親から感染したケースが目立つということです。

このほか職場内での感染が23人、会食での感染が18人、施設内での感染が5人、その他が23人などとなっています。

施設内での感染は、2つの大学の寮でそれぞれ男子大学生1人の感染が新たに確認されました。

一方、夜間に営業する接待を伴う飲食店の関係者は14人でした。

これで都内で感染が確認されたのは、1万7069人となりました。

一方、14日の時点で重症の患者は13日から3人増えて24人だということです。

また、14日に死亡が確認された人はいませんでした。

都の担当者 “15日以降注視していく必要”

都内では13日までの4日間、感染の確認が200人前後でしたが、14日は389人となり、今月9日以来、300人を超えました。

都の担当者は、「13日まで200人前後で推移していたのは、今月10日までの3連休中に検査数が少なかったことが影響しているとみられる。一方、休みが明けた11日の検査数は6561件とおそらくこれまでで最も多く、14日の感染者の数となった。15日以降、引き続き、注視していかないといけない」と話していました。

また、都が発表している陽性率は、今月、最も高かった6日に7.1%だったのが、14日発表された13日時点の陽性率は6.1%でした。

都の担当者は、「陽性率が瞬間的に落ちている可能性はある。陽性率が下がっているかどうか判断するには連休の影響がなくなった来週以降の状況を見たほうがいい」と話していました。

小池都知事“検査数の多さが感染確認の多さに”

東京都によりますと、検査が実施されて陽性がわかり、都が把握して発表するまでにはおおむね3日、かかるということです。

14日は389人の感染の確認が発表されましたが、都によりますと、3日前の今月11日に都内で行われた検査のうち、都が14日の時点で把握しているのは6315件だということです。

感染の確認が206人だった13日は、3日前の検査数が1699件でした。

都は、感染の確認が多い日は「3日前の検査数が多かったため」と説明することがあります。

14日午後、小池知事は記者団に対して「検査数が6300件にのぼっているなかで389人という数字になっている」と述べ、検査数の多さが感染の確認の多さにつながったという認識を示していました。

入院患者数は減るも重症者は増える

東京都によりますと、都内で14日までに感染が確認された1万7069人のうち、入院中の人は13日より98人減って1560人となっています。

このうち重症の人は13日から3人増えて24人です。

都は14日の時点で、重症患者向けを100床、中等症以下の患者向けを2300床確保していて、今後、中等症以下の患者向けの病床を2700床まで増やすことを目指しています。

これとは別に、来月から10月にかけて2つの専用病院を開設して、200床を確保するとしています。

また、自宅で療養している人は13日より3人増えて645人です。

さらに、都が開設している7つのホテルで療養している軽症や無症状の人は13日より37人減って259人です。

都は今月17日に、さらに1つのホテルを開設する予定です。

また、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は13日より95人増えて993人です。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は1万3274人となっています。