太平洋戦争末期に沈没 青函連絡船 北海道 函館沖の海底で発見

太平洋戦争末期に沈没 青函連絡船 北海道 函館沖の海底で発見
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太平洋戦争末期にアメリカ軍の攻撃を受けて沈没した青函連絡船の1つ「第四青函丸」が北海道 函館市の沖合の海底で、NHKと海洋調査会社の共同調査で初めて見つかりました。
青函連絡船は太平洋戦争が始まったあと、軍需物資として北海道の石炭などを本州の工業地帯に送る役割を担っていましたが、終戦間近の昭和20年7月、12隻の連絡船がアメリカ軍の戦闘機による攻撃を受け、合わせて400人以上が亡くなりました。

このうち「第四青函丸」は函館市の沖合で沈没し、54人が亡くなりましたが、当時、軍部が沈没したことを公表しなかったため、被害の詳しい状況や沈没した正確な場所は分かっていませんでした。

先月13日、NHKと日本近海で戦跡を調べている、海洋調査会社、ウインディーネットワークが水中ロボットカメラを使って共同で調査を行い、函館市の沖合、南西におよそ5キロ、水深およそ80メートルの海底で沈没した「第四青函丸」を初めて見つけました。

複数の専門家によりますと、映像では甲板やブリッジが激しく損傷し、接岸の際に船体を守る「防舷材」をとりつけた跡や船尾にある貨車を積み込むためのレールなどが確認され、「第四青函丸」に間違いないとしています。

水中の戦跡に詳しい東京海洋大学の岩淵聡文教授は「水中の映像などから第四青函丸に間違いない。当時日本の物流の中心であった青函連絡船が悲劇的な最後を遂げたと後世に伝える貴重な水中遺産だと思う」と話していました。