世界43%の学校で手洗いできず 新型コロナ予防に不可欠

世界43%の学校で手洗いできず 新型コロナ予防に不可欠
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ユニセフ=国連児童基金とWHO=世界保健機関は、世界の43%の学校で新型コロナウイルスの感染予防に不可欠な手洗いを行う環境が整っていないとする報告を発表し、休校している学校の再開に向けて、手洗いに必要な施設の整備を呼びかけています。
ユニセフとWHOが13日発表した報告によりますと、去年の時点で世界の43%の学校でせっけんで手を洗うための基本的な環境が整っていないということです。

これにより8億1800万人の子どもが新型コロナウイルスなどに感染するリスクにさらされていて、このうち3分の1以上にあたる2億9500万人はサハラ砂漠以南のアフリカの子どもたちだとしています。

ユネスコ=国連教育科学文化機関によりますと、今月2日の時点で全土で休校が続いているのは106の国と地域にのぼり、世界の学生の60.5%にあたる10億人余りが影響を受けているとしています。

ユニセフのフォア事務局長は「学校を安全に再開できるように手洗いができる場所やきれいな飲み水の確保を徹底しなければいけない」と述べ、学校の再開に向けて、手洗いに必要な施設の整備を強化するよう呼びかけています。