沖縄 新型コロナ 警戒レベル「感染まん延期」に引き上げ協議へ

沖縄 新型コロナ 警戒レベル「感染まん延期」に引き上げ協議へ
沖縄県は12日、新たに65人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。県は13日、対策本部会議を開いて県内の警戒レベルを最も高い「感染まん延期」にあたる第4段階に引き上げるかなどを協議することにしています。
沖縄県は12日、新たに10歳未満から90歳以上までの65人が、新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。

これで、沖縄県内での感染確認は1307人となりました。

沖縄県によりますと県内では現在294人が入院中で、このうち集中治療室での治療が必要な重症者が11日より1人減って11人、酸素吸入が必要な中等症が71人となっています。

県内で確保できている重症者向けの病床の利用率は47.8%です。

県は療養用のホテルについて、宮古島市でも初めて確保し、30人まで受け入れるほか、すでに確保している那覇市のホテルでも追加で100人を受け入れることにしていて、県内での受け入れ可能な数を合わせて340床まで増やしました。

11日までの直近1週間の感染者数は、人口10万人当たりで沖縄県が41.52人と12日連続で、全国で最も多くなっていて、2番目に多い東京の15.95人の2倍以上となっています。

また、県は今月9日にうるま市にある県立中部病院の一般病棟に入院した50代の女性患者について11日、新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表しました。

この女性が入院前に通っていたデイサービスの施設で、複数の感染者が確認されていて、施設で感染したとみられるということです。

今のところ院内感染は確認されておらず、県立中部病院は医療従事者18人程度を2週間の自宅待機にするとともに、同じ部屋の入院患者3人は感染症対応の病床に移したということです。

感染の拡大が続いていることから、県は13日、対策本部会議を開いて、県内の警戒レベルを最も高い「感染まん延期」にあたる第4段階に引き上げるかや、今月15日に期限を迎える県独自の「緊急事態宣言」の期間を延長するかどうかを協議することにしています。

一方、アメリカ軍から県に対し、県内にある基地、嘉手納基地で1人、キャンプ・コートニーで2人の合わせて3人の感染が新たに確認されたと連絡があったということです。

これで沖縄のアメリカ軍関係者の感染確認は、320人となりました。