楽天 中間決算 売り上げ過去最高も 携帯電話事業投資で赤字

楽天 中間決算 売り上げ過去最高も 携帯電話事業投資で赤字
楽天のことし1月から6月までのグループ全体の中間決算は、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにネット通販の利用が増え、売り上げが過去最高となりました。ただ、携帯電話事業への投資がかさんだことなどで、最終的な損益は200億円を超える赤字となりました。
楽天が11日発表した、ことし1月から6月までのグループ全体の中間決算は、売り上げが去年の同じ時期に比べて15.7%増えて6787億円となり、中間決算としては過去最高となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大や、一定額以上の買い物をした場合の送料を無料にする取り組みで、ネット通販の「楽天市場」の利用が大きく伸びたことが主な要因だとしています。

ただ、携帯電話事業では基地局整備の投資がかさんだことから最終的な損益は、去年の同じ時期の1002億円の黒字から274億円の赤字に転じました。

中間決算での最終赤字は9年ぶりです。

一方、携帯電話事業について楽天の三木谷浩史社長はオンラインの会見で「基地局の建設は爆発的なスピードで進んでいる」などと述べ、従来の計画を大幅に前倒しして、来年のうちに電波の人口カバー率を96%に近づけたいという意向を示しました。