米厚生長官 台湾のWHO参加をめぐり 中国らの対応を批判

米厚生長官 台湾のWHO参加をめぐり 中国らの対応を批判
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台湾を訪問しているアメリカのアザー厚生長官は、台湾がWHO=世界保健機関への参加を求めていることについて「オブザーバーとしての参加資格を復活させようと働きかけたが、中国共産党とWHOが阻止した」と述べ、中国とWHOの対応を批判しました。
アザー長官は、アメリカが41年前に台湾と断交して以来、台湾を訪問する最高位の高官で、10日は蔡英文総統に続き、新型コロナウイルス対策の陣頭指揮をとる陳時中衛生福利部長と会談しました。

一連の会談を終えて記者会見したアザー長官は、台湾がWHOへの参加を求めていることについて「トランプ大統領の指示のもと、私とポンペイオ国務長官は台湾のオブザーバーとしての参加資格を復活させようと働きかけたが、中国共産党とWHOが阻止した」と述べ、中国、WHO双方の対応を批判しました。

台湾は、2009年からWHOの総会にオブザーバーとして参加していましたが、中国が独立志向が強いとみなす民進党政権に交代した翌年の2017年以降、招待されていません。

これについて蔡総統は10日のアザー長官との会談で、アメリカの働きかけを中国が妨げるのは「誠に遺憾だ」としたうえで、「政治的な要因が人間の健康をめぐる基本的な人権を上回るべきではない」と訴えました。

一方、アメリカは、WHOが中国寄りだとして来年7月に脱退すると国連に通知しています。

アザー長官は、WHOから脱退したあとの対応について、「適切な形を模索しながら多国間や2国間の支援を続けていく。台湾とも協議するだろう」と述べ、台湾とは引き続き連携していく考えを示しました。