“墓参り代行サービス”コロナ禍のお盆 依頼相次ぐ 鳥取

“墓参り代行サービス”コロナ禍のお盆 依頼相次ぐ 鳥取
新型コロナウイルスの感染拡大でお盆の帰省を控える動きが広がる中、鳥取県では、墓の掃除やお参りを代行するサービスへの依頼が相次いでいます。
この代行サービスは、墓石などを扱う鳥取市の石材店が、過疎化や高齢化に伴って10年ほど前から行っています。

ことしは新型コロナウイルスの影響で帰省を控える人が増えているため、依頼は例年より3割ほど多く、すでに60件余り入っているということです。

10日は、感染拡大で帰省を取りやめた愛知県の女性の依頼を受けて従業員が墓の掃除を行い、墓石をブラシでこすって丁寧に磨き上げていました。

石材店では、依頼を受けた60件余りについて11日までに掃除を終え、12日に花を供えたり、線香を上げたりして墓参りも代行し、その写真を依頼者に送るということです。

作業に当たった石野石材工業所の熊谷幸司さんは「大変な事情がある中でも、ご先祖様を供養したいという思いに何とかして協力したい」と話していました。