お盆休みの週末 新幹線 新型コロナ影響で利用者大幅減

お盆休みの週末 新幹線 新型コロナ影響で利用者大幅減
k10012558181_202008081216_202008081218.mp4
8日からお盆休みに入る人も多い週末を迎えましたが、ことしは新型コロナウイルスの影響で新幹線の利用者も大幅に減り、東京駅の新幹線のホームでは、ふだんより少人数で利用する人の姿が目立ちました。

少人数での利用目立つ

8日朝の東京駅の新幹線のホームでは、帰省や旅行に向かう家族連れの姿は少なく、1人や2人での利用が目立ち、車内では、マスクをしてなるべく間隔を開けて座っていました。

また、ホームでは、安心して乗ってもらおうと、駅員が除菌用のウェットティッシュを利用者に配っていました。

茨城県の実家に帰省するという20歳の大学生の女性は「1週間熱を測り続けて、平熱だったので、帰ってきていいよと親に言われました。地元の友達と遊ぶ約束も入れていないので、家の中でゆっくり過ごします」と話していました。

また、栃木県へ出張するという不動産会社に勤める30代の男性は「お客様のところへ営業にいかないといけないので、コロナが怖いですが、しかたなく来ました。お盆とは思えないくらい人出が少ないですね」と話していました。

青森県に息子の墓参りに行くという70代の男性は「5月の大型連休では親戚から帰ってくるなと言われて帰れなかったので、今回はしっかりお参りしたい」と話していました。

家族3人で青森に帰省する男性は「帰省するために抗体検査を受けました。法事があるので、なんとか帰れてよかったです」と話していました。

JR新大阪駅も利用客はまばら

JR新大阪駅の新幹線の下りホームは、例年、お盆の時期は多くの家族連れなどで混み合いますが、8日は新幹線を乗り降りする人の姿はまばらとなっています。

JRによりますと、新大阪駅を出発する新幹線の自由席の乗車率は50%以下にとどまり、例年と比べて利用客が大幅に減少しています。

長崎県の祖母の家に行くという大阪の中学1年の男子生徒は、「おばあちゃんに会ったり、市民プールで泳いだりするのが楽しみです。新型コロナウイルスは心配ですが、こまめに手洗いをして気をつけます」と話していました。

また、福岡県で単身赴任をしている夫に会いにいくという女性は、「緊急事態宣言が出ていたので5月の大型連休中は会いにいくのをやめました。3月から会っていないので楽しみでうれしいです」と話していました。

Uターンも大きな混雑ない見込み

JRによりますと、新幹線の自由席の乗車率は、いずれの路線も上り・下りともに20%以下が多く、最も高かったのは東海道新幹線の下りの始発で50%でした。

Uターンについても大きな混雑はない見込みだということです。